連日、柳沢厚労相の不適切発言が取り沙汰され、女性議員、野党らの辞任要求が姦しい。
野党は国会の審議を拒否し続けていたが、ようやく明日から審議が再開されるとか。
当初、私もさっさと辞任すべきと当然のように考えていた。
大臣の言葉ではないなと。
首相が厚労相を庇う理由も、自民党総裁選の時に自分の選対本部長だった柳沢さんへの恩義があったことや、自らの任命責任を問われることなどの思惑からだろうが、それはそれで割り切るべきだと。

ところが、某TV番組で六星占術の細木数子さんのコメントを耳にし、考えが変わった。
乱暴な言動に対しては以前から快く思っていなかったものの、細木さんの話す内容は的を得ていて「なるほど」と感心することしばしば。

この件について細木さんは次のように述べていた。
「柳沢厚労相の言葉は良くないが、発言した後に本人はすぐ謝っている。それを鬼の首を獲ったように、ここぞとばかりに国民の代表を嵩に、女性議員が声高に辞任要求している姿は何事だ。誰が貴方(女性議員)達を国民の代表と認めているのか。チャンスを与えることが大事ではないか。日本はそれさえも許さない国なのか。いい加減にしろ。」と。
多少言い回しが違うかもしれないが。

物事には許されることと許されないことがある。
単純にそう考えれば柳沢厚労相の場合は許されるケースではないか。
ある程度の許容は必要だろう。
国を動かすべき人間が、柳沢厚労相のような立場に置かれた人間の名誉挽回の芽を摘み取るということは、それはそっくり現代社会に反映され、人間関係を益々ギスギスしたものにし、弱者を益々社会の隅に追いやり、結果、思いやりのない社会が出来上がる、否、もう出来上がっているかもしれない。
これは強引な思い込みだろうか。

首相の再チャレンジ政策とは別の話だが、「人生は敗者復活戦」、本人がやる気になればいつでもチャンスは与えられる、そんな社会にしてほしいものである。
受験戦争で挫折しようと、就職浪人で挫折しようと、再び同じ人生の土俵に立てる社会。
そうなれば譬え今は不登校児やニートの境遇にあろうとも希望の目を閉ざすことはない。

柳沢厚労相の件よりも国会議員がだらしなく思うのは、互いの党の足の引っ張り合いに終始し、やれ政治献金だ、やれ事務所経費問題だと国会議員の質の問題が槍玉に上がり、本来優先させるべき日本の将来を見据えた政策審議をせずに時間と税金を無駄に、厚生年金問題や社会保険庁の不正に対して官僚への断固たる責任追求もうやむやにしてしまっていることだ。

子供達は見ている。
範を垂れるべき人間が率先して悪事を働く世の中に未来はない。

「金儲けや名誉のために政治家になる」と子供達が口にするようになってはあんまりではないか。

「さすが国会議員、さすが学校の先生」と言われて本当なのに。

今後も柳沢厚労相辞任要求は続くだろうが、名誉挽回、ここぞチャンスの想いで乗り越えてほしい。
そして、野党議員には、優先すべきものは何なのかを肝に銘じ、いつまでも政治家の資質を問うくだらない茶番劇で国会審議を無駄にしてほしくないものである。

さて、最後に話はぐるっと変わり、細木さんの番組を観て思い付いたが、細木数子さんと“オーラの泉”の美輪明宏さん、江原啓之さんがお互いを鑑定する番組が放映されればおもしろいと思うのだが。
そう思うのは私だけでしょうか。

コメント

nophoto
ひろ
2007年2月8日17:18

細木数子VS美輪明宏
大晦日の格闘技の裏番組でやったら、紅白より視聴率かせげそうですねー。
しかし、柳沢大臣発言問題はどっちもどっちという感じになってきましたね。言っちゃった大臣も悪いし、過剰に世論をあおるマスコミも悪いし、そんなことでしか攻撃できない野党も悪い。みんなちゃんと本業でしっかりやればいいのに・・・。
時間と税金の無駄遣いですよね。

朴念仁
スター
2007年2月9日15:33

ひろさん、早速のコメント、ありがとうございます。
今後も遠慮せずに書き込んでください。
コメントに本音を披瀝し、お互いにたまには軽いジャブの応酬をするのもいいでしょう。
よろしくお願いします。

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