某より送られし月の詩。

朱に染まりし朧月

此の世を憂い、染まりしか
此の世を嘆き、染まりしか
儚き浮き世、塵芥
何れ屍晒す身なれど
月みて思わん

天心にあり満つ月の
床に臥したる屍の群れ
数多魂宙に舞い
数多魂吸い上げて
明日をも知れぬ命なり

四十六億年の地の球よ
汝は此の世に光れりか
屍盛りて果てるのみ
魂は光となるものか
月は闇夜に光おり

玄に染まりて朧月

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